• 首藤健太郎

混声合唱とピアノのためのソナタ第2番 について① と明日の宣伝!

最終更新: 3月17日


 今回は、今年初演が決まっている作品の中からお話をさせていただこうと思います!

(一番最後に明日の宣伝!)

本城正博先生指揮のパナソニック合唱団さん委嘱作品、

混声合唱とピアノのためのソナタ第2番 です!!!

第2番 ということで、その前段階の作品のお話をまずはしていきたいと思います!

「ソナタ」というと、普通はヴァイオリンやピアノなどの楽器のための組曲の名前です。

通常は、3〜4楽章までの組曲で、特に第1楽章に書かれるものに多かった形式が後に「ソナタ形式」という名前で呼ばれるようになったのです。

 私自身、大学の入試の勉強の中の一つの単元として、受験時に師事していた先生に言われ、ソナタ形式で曲を書いていました。東京芸大作曲志望の受験生であれば経験してる人はほとんだと思われます。

 「歌」や「合唱」の作品というと、クラシック音楽あるいはそれの延長線上にある作品は「詩」が先にあり、そこに「音楽」をつける、というプロセスが多いと思います。

 詩が先にあると、詩に形式があるわけなので、音楽も必然的にその形式が前提で作られます。もちろん、その詩が持つフォルムに忠実に作ることもできるし、そうでないこともできるわけですが。

 私は作曲の勉強で行き詰まっているときに先生から言われた「詩には形式があるから、歌曲を書きなさい!」という言葉を受けて、声楽作品を多く作ることになりました。その初期の頃の多くの作品は一般的なプロセスで作っていましたが、書いているうちに自分から脱するために、何か違うアプローチで作曲を始めようと思い、「じゃあ、声楽で普通行われていない(だろう)器楽の形式を使ったらいいのでは?」と思ったのが一つのきっかけです。

 そんな自分が考えることですから、「器楽の形式を用いた曲」は調べてみると、色々ありました(笑)。ここでは列挙しませんが(すみません、ピックアップしたものがいま手元にすぐ見つからないのです・・・)、モーツァルトも合唱の作品でありますし、日本の合唱作品の中にも色々あります。私がみた中ではワルツやシチリアーノが多かったかなあ・・・。曲調としてわかりやすいですしね!特に目に留まったのは、バッハのロ短調ミサやマニフィカート、ヘンデルのメサイアでした。パスピエやパッサカリア(あるいはシャコンヌ)やアルマンドのようなものだったりするものはたくさんあります。クラシック専門でない方でも知っている方が多い作品でヘンデルのラッシャキオピアンガは、アリアの部分はあからさまなサラバンドですし。舞曲ではないですが、歌詞を発展させるという意味でいうなら、バッハの「キリエ」のフーガなんか、あの長い曲ずっと「キリエ エレイソン クリステ エレイソン」しか歌詞ないじゃないですか!

 「がーん、300年前の巨匠様がみんなやっとるやんか!」と思い(笑)、じゃあどうするかと思い、ひとまずは、歌曲という形で色々な舞曲の形式で書いてみました。

 そのうち、どうせなら、まとまった形で「古典組曲」でやろうと思い、金子みすゞの詩による歌曲の第6集でまず実現させました。それから、「ソナタ」でやろう!と思い、山村暮鳥さんの詩で歌曲のソナタ第1番を、それから、八木重吉さんの詩で混声合唱とピアノのためのソナタ第1番を作りました。(こちらの作品、実は初演はまだだったのですが、今度やってくださる団体さんがいらっしゃいます!ありがたい!これについてはまた別の機会にお話を)

 その後に八木重吉さんの詩で歌曲のソナタの第2番を作ったのですが、これが、今回の直接の親作品?とでもいうものなのです。

 何百年も発展してきたクラシック音楽なので、私が思いついた、「古典組曲」「ソナタ」というフォーマットの声楽作品は、色々あるし、ありそうだ、と。

 ならば、巨匠たちを越えるためには?(越えられない可能性がはるかに高いとは思いますが、越えるていで考えないと近づきもしないし)と考えた挙句出てきた答えはこれです。

「古典組曲」と「ソナタ」を合体させよう!!←単純

 古典組曲が栄えた時代のヘンデルやバッハはソナタを知らないし、モーツァルトはソナタ形式のようなものはあるが、古典組曲の時代には活躍していません。

 20世紀に生まれた私は、彼らができなかったであろう合体技ならいけるのではないか?

ということです。


そういえば、現在ある発明品は、そんな合体技が多いですよね?

テレビも、パソコンも、ハイブリッド自動車も。

そんなわけで、親作品の歌曲のソナタ第2番は、

第1楽章 アルマンド×ソナタ形式

第2楽章 クーラント×変奏曲

第3楽章 サラバンド×スケルツォ

第4楽章 ジーグ×ロンド

というものを作ったわけです。

さて、長くなりましたが、今回はそんな「古典組曲」×「ソナタ」で混声合唱とピアノのバージョンです。

 もちろんやるなら、歌曲ではできなかたっことや、新たなアイデアも足される形でのチャレンジで、まさに今、作り途中でございます!

 1〜4楽章のうち、2楽章以外はできましたので、今後のブログには、1・3・4楽章について少しずつ、2楽章については出来次第、曲について書いていこうと思います!(委嘱作品でまだ初演はされていませんが、委嘱者の方から了解を得ることができましたので!)

それでは今日はこの辺で!

の前に、明日、まだご予定が決まってない方、ぜひ、こちらのイベントお越しくださいませ!


第42回 神奈川県合唱フェスティバル~フォークロアの祭典~

=東京オリンピック・パラリンピック開催記念=

東京混声合唱団(アンセム・プロジェクト)と共に


それでは、また!

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